聖伝のミサ Q&A
Q. 聖伝のミサとは何ですか?
A. 聖伝のミサは、初代からローマに伝わる典礼様式に従って、殉教者の聖遺物が入っている祝福された祭壇の上で、全てのカトリック司祭によって捧げられるミサ聖祭です。カトリック司祭は、ミサ聖祭において私たちの主イエズス・キリストのペルソナにおいて(つまりキリストの代わりとして)、十字架のいけにえを再現し、天主聖父にいけにえである主イエズス・キリストを捧げます。ラテン典礼ではラテン語を使用し、ローマ式の祭服を着用し、カトリック教会の信仰をそのまま表明したやり方でミサ聖祭が捧げられます。トリエント公会議のミサとも言われますが、より正確にはローマ式ミサと言うべきミサ聖祭です。
Q. 何故ミサの典文(カノン)を司祭が声を出さずに唱えなければならないのですか?
A. 「ミサ聖祭の玄義(神秘)を理解し、表現している全ての典礼様式では、・・・玄義(神秘)と言う事実を表現しようと気を配っています。東方典礼では司祭と信徒との間に壁(イコノスタシス)があります。こうして玄義ということが守られています。私たち(西方典礼)は、司祭と平信徒を分離する壁はもはやありません。しかし神秘であるという表現は沈黙のうちに唱えられる言葉に存するのです。もし声を出してしまうとその内容を俗化させてしまいます。もし沈黙を守るとそれは神秘のうちに隠されるのです。この理由で全聖伝は典文を沈黙のうちに唱えることを支持したのです。 これが神学的理由となってトレント公会議の決議文では、『ミサ典文が沈黙のうちに唱えられるべきではない』という人々は排斥されると言っています。」(スティックラー枢機卿 Cardinal Stickler, 1995年5月)
Q. 聖伝のミサは廃止されたのではないですか?
A. 聖ピオ5世は、永久に有効な法令として不可謬権を行使しつつ大勅書「クォー・プリームム」(Quo Primum 1570年7月14日)によって、全てのラテン典礼のカトリック司祭に聖伝のミサ典礼様式を義務づけ、かつこれを自由に捧げることが出来ると荘厳に定めています。ですから、いかなる教皇様といえども司教様といえども、聖伝の典礼様式を廃止することは出来ませんし、廃止しませんでした。
「ヨハネ・パウロ2世教皇は1986年9人の枢機卿からなる委員会に質問し・・・うち8人はこう答えました。『聖ピオ5世のミサはかつて廃止されたことはありません』と。私はそう答えた枢機卿のうちの1人でした。・・・また、『司教は誰でも正当な司祭にトレントミサを捧げるのを禁止することができるか』という質問もありました。9人の枢機卿は9人とも満場一致でいかなる司教といえどもカトリック司祭にトレントミサを捧げることを禁止することは許されない、ということで同意しました。私たちにはいかなる公的禁止もありませんし、私の思うには教皇様も今後公的禁止を出すことがないでしょう・・・。」(スティックラー枢機卿1995年5月)
Q. カトリック司祭は各国語で新しいミサを立てなければならないのではないですか?
A. パウロ6世教皇は、1969年に「ミッサーレ・ロマーヌム」(Missale Romanum)という使徒書簡によって新しいミサを公布しましたが、この書簡のラテン語原文には新しい典礼をしなければならないとは一切なく、ただ新しい点を導入しても良いという自由を与えているだけです。ですから、新しいミサをしなければならない義務はどの司祭にも一切ありません。
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